さやえんどうの栄養と健康効果

さやえんどうの種類

 

 

えんどう豆自体は、古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化された豆で、実はもともと麦類の間で雑草として生息していたのが原種の野生植物だったようです。種実は食用になるし、根粒菌による土の肥沃化にも効果があるということで、麦類といっしょに混ぜ植え栽培するようになったとされています。

 

 

その後、栽培植物としての品種改良も進んで、現在のえんどう豆になっているわけです。つまり、ずいぶんと出世した野菜なのです。

 

 

サヤエンドウの品種としては、最も一般的な「絹さやえんどう」の他に、普通のさやえんどうよりもさやが大きく、主に関西に多い「オランダさやえんどう・オランダ豆」、1970年代にアメリカから導入された改良品種である「スナップエンドウ」、糖度が高い「砂糖さや」などがあります。

 

 

この「砂糖さや」は、食べた時に甘味を感じるほどに糖度が高く、それで名付けられたとされています。外観は「絹さや」より豆がふっくらしていて、スナックエンドウより皮は薄く、サヤの表面には豆のふくらみがはっきり現れています。さっと塩茹でしたり、炒めることでより甘味を感じます。

 

 

「スナップエンドウ」はグリーンピースの改良品種です。そのため、豆が成長してもサヤが硬くならずに、そのまま食べられるのです。味は甘みがあって、パリッとした食感が特徴です。ただし一般的には筋があるので、筋を取り除いてから食べます。